とやま起業未来塾: スピンオフの理由

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スピンオフの理由



以前このカテゴリー(事務局ひとりごと)で30年以上前に読んだ清成忠男氏の著書を「ベンチャーキャピタル」と紹介したが、その後気になり24日(日)実家へ行った際本棚から見つけてきたところ「ベンチャー・ビジネス」-頭脳を売る小さな大企業-清成忠男、中村秀一郎、平尾光司著であった。そして改めて読み返してみた。

その中で目に止まったこと:スピンオフの理由について書いてみる。なにしろ30年以上前の情報で「都市型新規開業実体調査」(国民金融公庫:調査月報)1971年7月号が情報源であり、現在にあてはまらないかもしれないが、いつの世もメンタルな面ではそれほどかけ離れていないと思うので取り上げた。複数回答である。

1位)もともと独立を考えていた(72%) 2位)自分の創造性ある意見がとりいれられない(52%) 3位)自分の仕事(実績)が評価されない(20%) がベスト3である。 また、1位)もともと独立を考えていた人のその他の理由は2位)自分の創造性ある意見がとりいれられない(47%) が最も多い。いずれにしても、衝動的にスピンオフしたわけではなく、かなり前から独立を決意し、能力を発揮するためスピンオフしたと読み取れる。人間関係がまずくてやめる人はわずか10%である。昇給の見込みがないとする者も1人だけであった。

ここからは文章をそのまま転記するが

したがって、それまで勤務してきた企業を「やめた」というよりは、「本来の仕事を始めた」という傾向が強い。「もう少し社会のためになること、あるいはこれだけやったんだという満足感、そういうものが自分の人生にあっていいんじゃないか」「人間、一生に一度は自分で選んで死にたいという欲望がある」といった意識をもった人間が既存の組織内で「自分で自分の仕事を選んだという満足感がない」と考えるに及んでスピンオフするものと思われる。したがって、いわば「生きがい」の問題であり、既存の組織は達成要求の高い彼らの「生きがい」を充たすことができなかったものとみていい。中略ベンチャービジネスの経営者にあっても、独立の動機はけっして単なる所得動機ないし利潤動機ではないのである。



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