言葉遊びのようだが、「起業が企業となる」には、いくつかのハードルがある。
以下、体系的ではないが、思いついたことを述べてみたい。
先ず、大企業からみて自社に今はないが必要な技術を取り込もうとするときは、内部で養成するか外部企業と戦略的に連携するかどちらかである。あるアンケートでは、「信頼できるパートナー企業を探す」とした企業が7割だったという。世界のトヨタでさえ歴代の社長のなかで、当時の奥田社長は「大企業志向のトヨタ社員ではうまくいくはずがない」と言い、張社長も「ベンチャーと組んでも社長をだすことにこだわらない」として、新事業の自前主義とは決別している。また、ベンチャー企業からすれば、お客様としてはビッグな企業に取引していただければ、信用もつくし売上・利益も上がる。
ここに大企業とベンチャー双方の”想い”が一致し、いわゆる「産産連携」が進むはずであるが、なかなかそうは問屋が卸さない(問屋が卸さないは死語か)。必要なのは「企業間のマッチング場作り」、「コーディネータの充実」、「サポート体制の整備」等であろう。
先日、当塾の支援者に来年度の支援をお願いするため訪問した際、”起業するのは形を作るだけだから簡単であるが収益を上げうる企業となるのが大変なのである。創業が何社だとかを自慢してもはじまらない。その後のフォローが一番大事である”と忠告された。その通りであると思う。それが真の「企業間のマッチング」、「コーディネート」、「サポート体制」である。実績に裏打ちされた大企業トップの出番である。「学ぶ士(さむらい)の会」でのさらなる貢献をお願いしたい。事務局に対しても辛口のアドバイスをお願いしたい。


