| 一柳塾頭は、総合ビジネス誌「財界」の『官僚OBのベンチャー体験記』にコラムを連載されています。 連載3回目の2008年1月29日号は、とやま起業未来塾のお話しを掲載されました。全文掲載いたしますので、是非お読み下さい! |
■□ 官僚OBのベンチャー体験記
とやま起業未来塾
大阪や東京と比べると、やはり、富山での起業志願者の事業化レベルは、相対的にはまだまだといわざるを得ませんが、意欲はなかなかのものです。塾長や師範も立派な方が多いし、生徒も人間味のある人が沢山います。彼らは、同期の仲間を超えて、OBや先生方とのネットワークを広めているのはとても嬉しいことです。磨けば光るポテンシャルをもっていますが、どこまで光るかは未知数です。
塾長の中尾哲雄さんは、インテックホールディングスの会長兼社長で地元の同友会代表幹事です。正直、地方にはめずらしいと思うくらい立派な経営者です。視野だけでなく、交友関係も広く、いつも輝きを放っています。中尾さん曰く、「夢が人を輝かせ、希望が人を大きくする」「暮らすと生きるは違う。生きることというのは、自分の価値を問い、そのために自分の価値を高めることである。そこで、得られる成功が達成感であり、感動である」と。そして同時に厳しい躾も含めた指導や、叱られることもあります。ちなみに、中尾さんは平成19年度の財界の経営者賞を受賞されました。
師範の飴久晴さんも、素晴らしい方です。地元のコーセルの会長ですが、温かい表情をしながら、厳しいこ事をはっきりと言います。自ら東芝をやめて、事業を育ててきた体験と気鋭があふれでています。曰く「欲がなければ起業出来ないが、欲を出したら倒産する。雪と欲は積もるほど、道を忘れる」「一燈照隅。即ちロウソクはわが身を削ってまわりを照らす。利他主義が必要」と。人間力と明確なポリシーをもっておられ、体ごとぶつかって学べる方です。
私も皆さんに負けない情熱で、毎回富山に行けば講義をするだけでなく、他の講師陣がきちんとやっているかを監視(?)し、更には塾生や塾生OBと夜遅くまで酒を媒介に本音でぶつかりあい、彼らの心に火をつけ、人間力をつけるキッカケを作る為の取り組みを続けてきました。
ローマは1日にしてならず。人を育てるには時間がかかります。しかし、彼らが経営者としての基本と専門的知識を学び、それを実践して成長して、開業率が増え、地域経済の活性化に少しでも寄与してくれればと、仲間の人たちと明るく、楽しくやっていくことが、継続につながるのだと信じています。
色々なフォーラムや研修、塾に参画していますが、プロの大経営者が、若い起業志願者に基本を教え、正すべきところは、厳しく叱るという、このやり方は、財界の方々にも真似て頂きたい。それは、後継を育成するという「未来に対する責務」であると思うからです。
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