先週末に手漕ぎボート用2馬力船外機を買った。30年ほど前(と思われる)の「2A」と呼ばれるものである。ヤマハ発動機製である。マークは円の中に音叉が3つ交叉したもので、楽器やバイクとかに付いているものと同じであることからして、もともとは楽器の修理から始まった120年の歴史ある会社の分社化でできた会社であると思われる。
さて、「2A」が発売された30年前は高度成長期で大量消費の時代であった。したがって、多少品質が悪くても売れればよいとの風潮があった。そういった状況の中で発売された商品が今も元気に稼動しているのである。家で試運転してみると元気に動いた。始動するときロープを手で巻いて引っ張る極めて旧式のものである。富山県内に何台実働しているだろうか?数台もないかもしれない。戦後、社長のボートに載せるための船外機を開発したのがきっかけだった、とHPに書いてあった。第一号の商品を世にだしたのは48年前、このヤマハは今や世界一の生産量を誇り、品質でも世界一らしい。
今、中国製の安い同等機が世界中で売られていて、エンジン部分以外はヤマハのもののコピーと聞く。下半身はヤマハと寸分たがわない。ところがトラブルが多いらしい。えらい違いである。
ヤマハが世界一になるには想像を超えた努力があったに違いないし、世界一という目標もあったに違いない。技術者の魂が込められている。
私が入手した船外機も、そういったヤマハの精神が注ぎ込まれているからこそ海水に漬けて使用するという過酷な条件の中で30年経た今でも実動するのである。
現在は一つのものを大事に使う時代だと思っている。お客さまにいつまでもトラブルなく満足に使っていただく商品を造り上げる精神が「モノづくり」であり、その結果、世界一になったものである。ヤマハHPのどこかに「感動を・ともに・創る」とあった。
今、日本中で「地域資源の掘り起こし」と称して地域活性化をめざしているが、「仏作って魂入れず」では社会に受け入れられず埋没してしまうような心配がある。ヤマハのように「感動を・ともに・創る」ことが大事である。我がとやま起業未来塾新塾長飴久晴氏は常日頃「そのプランがどれだけ社会に役立つのか」が最大のポイントである、と述べておられる。いずれも相手はお客さま(社会)であり、会社発展のキーワードがここにある。


