21年度専門講座
ビジネス成功の秘訣
7月11日は、有限会社かほり堂の店主(社長)山口 俊介(やまぐち しゅんすけ)氏の講義でした。
山口社長が店主を務める有限会社かほり堂は、2002年に、㈱リクルートを早期退職された山口店主が、部下とともに2003年に設立した会社です。 ベンチャー起業や中小企業の支援、起業や独立に関する講演など幅広い人脈と人柄をいかした事業をしておられます。
山口店主には、未来塾設立当時から創業・新分野コースの県外講師としてご指導いただいております。
今回のテーマは「本当に儲かった話は表にでない」です。
これはリクルート時代に月刊誌「アントレ」の西日本編集長をしていたときの経験から得たものだそうです。
今回で5回目となる講義ですが「テーマは同じでも内容は年毎に違ってきています。上手にビジネスプランに取り込んでほしい」と4時間にわたる講義を塾生の気をそらすことなくお話してくださいました。
まずは、ご自身のリクルート時代のことをさまざまな経験をお話された後、
「リクルートのビジネスモデルはおみくじにあります」と神社で引くおみくじをみせられました。
「重要なのは下の欄です。(縁談や転居・求人などの欄)ここにはその地域が大切にしていることが書いてあります。これがニーズです。凶を引いたらラッキーと思ってください。最悪のことが書いてあるということは、解決できたらビジネスチャンスになるということです」
次に、can(できること)・want (自分が実現したいこと)・must(しなければいけないこと)の重なる3つの円を描いて、
「会社の売り上げがあがらなくても、社員には給料を支払わなくてはいけません。2年間の実績がないと銀行は貸してくれない。さてあなたならどうしますか?」と塾生に問いかけました。
いろんな意見がでましたが、
「余力がある場合には担保という手があるが、それをすると抜くのはものすごく大変です。サラ金からお金を借りてその場をしのぐのはやめたほうがいい。家族や親族から借りるのはいいが、この場合はそういう関係を作っておくことが必要です。友人はすぐ貸してくれます、そのかわり返せというのも早いです」と事実を述べた後、
「サラリーマンから起業した人は、サラリーマン時代のほうが楽だったといいます。会社を起こせは社会的重みがちがってきます。起業はwantが強いが、当然mustもくっついてきます。wantが大きくなるほどmustも大きくなっていくことを肝に銘じておいてください」とビジネスを起こすときの注意とやる気を図で説明してくださいました。

次に、新しい事業を創出するキッカケとして「108」という数字をあげ、
「ビジネスチャンスは人の煩悩の数だけあります。ビジネスチャンスをどれだけつかめるのかは、人の気持ちがどれだけわかるかということです。何かをしてあげようという気持ちがビジネスのキッカケをうみます」
といい、新しい事業を創出した実例として、徳島県勝浦市上勝町の「葉っぱビジネス」のお話をしてくださいました。
このお話はマスコミでもかなり取り上げられたので知っている方も多いと思います。過疎の村で、高齢者が葉っぱを集めて、村のJAが都市の料亭に売り、いまでは40億円の産業に成長したというお話です。
山口店主はリクルート時代、この町の売り上げNO1のおばあちゃん(92歳)に取材したときのお話をしてくださいました。お話はいかに記事では表に出ないことのほうが多いかがよくわかる事例でした。
なぜこのおばあちゃんがNO1になり、それを維持し続けているのかといえば、受注がかならずできる。自分の作業領域が決まっている。市場のビジネスモデルを考えた。など言葉でいえばあたりまえですが、それを自分で考えて実行し、常にお客さんの求めているものを提供することを可能にしたということです。おばあちゃんいわく、がんばれるのは家族の応援があるから。ライバルに負けたら次には巻き返す、次の世代のために植樹しているとのこと。
また、この事業を立案し、軌道に乗せた元県庁職員の横石さんと山口店主はお知り合いらしく、どのように横石さんが過疎の村に産業を起こしたかなどのお話もしてくださいました。

その後、「新しい事業を創出する前提条件は「事業感度」をあげること。そのためには日常で感じる力をあげて、常にそのことを考えておくことが必要です。」といい、
また、「新しい事業アイデアの創出法として99%のビジネスモデルは「不」を除くことにある。」など、その他10の創出法を細かく実例をあげて説明をしてくださいました。
今回は塾生のビジネスプランのアイデア創出に重点をおいた講義 になり、実際にあった話が数多く出てきました。講師の人柄もあり大変楽しい講義になりました。本来ならこの後、実践例まで講義をされる予定でしたが、時間が足りなくなってしまい残念でした。
山口店主、お忙しい中どうもありがとうございました。今年も未来塾をよろしくおねがいいたします。
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