とやま起業未来塾とは 指導体制

21年度講演

役職者講義1回目

6月13日に今年度第1回目となる役職者講義がありました。

「創業者の心」というテーマで五洲薬品株式会社社長藤井侃(ふじい すなお)氏が講義してくださいました。

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藤井侃社長は当塾の起業アドバイザーでもあります。テーマの創業者とは、先代社長で父親でもある

藤井良三氏のことです。良三氏は90歳でお亡くなりになったそうですが、病気で倒れるまで一日も欠かさず出社されていました。侃社長いわく「たえず父をみて思ったことは、チャレンジ精神人と違うことをすること」だそうです。

五洲薬品株式会社は家庭用配置薬製造販売会社です。先代社長は「他人と同じことを他人と同じマーケットでやっていたのでは売れない」と考え、昭和22年に海外にマーケットを求めました。台湾に医薬品を売ることを考えたのです。(他人と違うマーケット) その後、人が病気になるのをまって薬を売るよりも、今ある健康を維持するためのものを作ろうと考えました。「医薬品メーカーでありながら病気にならないものを作ろう」(発想の転換) それが昭和29年販売の入浴剤「桃源」でした。(最初のチャレンジ) この入浴剤は配置員の人が地方を廻り、説得販売をしてまわったため一時は都会の大手メーカーをしのぐほどだったということです。(配置員の中には飲んでも大丈夫と飲んだ人もいたとか。)

その後、水と空気はタダという昭和52年にミネラルウオーターの販売を考えます。良三社長の考えはこうです。「薬を飲む時は必ず水が必要。いい水があれば売れるのでは」(チャレンジ) 現在ではいい水の基準ははっきりしていますが、当時はミネラルウオーターなどまったく売れない時代です。いい水とは何か?考えた末、人間の血液・体液と同じPH7.2の水がいい水だということになりました。この基準はのちの海洋深層水事業につながっていきます。いい水を得るために千里に取得した土地に井戸を掘ること300メートル、やっとPH7.2の水を堀りあてることができました。その後、早すぎたミネラルウオーター事業はまったく売れず、もうやめようと思ったとき、「あと一年だけがんばってみよう」 そのとき時代の風向きが変わり、ミネラルウオーターは売れ出したのでした。 社長はいいます。「きぎょうをおこすときは、運とチャンスが重要。この場合はPH7.2の水がきちんとでたことが運でした。そしてチャンスはチャレンジしないとつかめません」 「日本の水の市場は、アメリカの市場の半分でありまだまだ延びる余地がありますが、これからは安く安全、おいしいだけでなくプラス健康というのが重要なキーワードになる」 この言葉通り五洲薬品のミネラルウオーターは富山の海洋深層水を使用した、日本で初めてのトクホ(特定保健用食品)商品です。

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ほかにもいろいろな経営者ならではのお話をしてくださいました。塾生のみなさんも熱心に聴いていました。最後に先代良三社長の直筆のメッセージを2通見せてくださいました。

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 経営者は孤独である、常に自分で判断しなければならない。

人に頼らずしっかりしろということと執着心(深く思い込んで忘れないこと)が重要なのだ。

この言葉を書いたカードが、ある朝、出社した侃社長の机の上に置かれていたそうです。

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  もうひとつのメッセージは良三氏の著作より。塾生に当てて。

この後質疑応答も相次ぎ、50分では時間がたりませんでした。

藤井社長お忙しい中、どうもありがとうございました。