とやま起業未来塾とは 指導体制

21年度講演

役職者講義3回目

7月4日に役職者講義の3回目が行われました。

今回講義してくださったのは、当未来塾の起業アドバイザーであり、サンエツ金属株式会社シーケー金属株式会社社長 釣谷 宏行(つりや ひろゆき)氏です。

釣谷社長は、この2社を柱とするシーケー・サンエツ・グループ(6グループ)の社長です。

サンエツ金属株式会社は黄銅棒・黄銅線で国内最大のシェアを誇る企業です。

黄銅棒は一眼レフの着脱部分などに使用されています。黄銅線は蛍光灯の電極端子や、パチンコの釘などに使用されています。また、大連・上海に子会社を設立して海外にも進出しています。

一方のシーケー金属株式会社は、配管機器部品をつくる企業です。配管部品とはパイプとパイプを接続する継手のことです。

2007年グッドデザイン賞を受賞した「透明被覆継手(とうめいひまくつぎて)」、第2回ものづくり日本大賞を受賞した「eめっき(いーめっき)」など、工夫をいかした製品を製作している会社です。

講義が始まると、まず釣谷社長はプロダクト・ライフ・サイクル(PLC)とアンゾフの成長ベクトルの図を描きながら

会社とは人と同じ事をせず特色を持って差別化されなければいけない。」と会社のイメージを説明されました。

次に、

「開発は3つあります。製法(作り方)と製品それに商法(売り方)です。開発というと、製品にしか重点を置かない人が多い。」といい、テーマの

「新製品の開発・生産・販売事例」を自社商品「eめっき」を例に説明してくださいました。

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「eめっき」は世界初のカドミウムや鉛を使用しないめっきです。

その代わりに使用しているのがビスマスとアルミです。(ビスマスは口紅や水彩絵の具に使用されています)

2004年にカドミウムと鉛に国際規格ができ、その後国内でも規制がかかるようになりました。その規制をクリアすれば逆に市場を独占できると考え、誕生したのが「eめっき」です。

従来のものに比べて環境にいいのはもちろんですが、同時に錆やメッキやけなども解消した製品であり、国土交通省新技術供給システム(NETIS)にも登録されました。

何より一番すごいのは価格が従来と同じだということです。
こんないい商品が売れないはずがなく、多様なところで使用され、売り上げは年々伸びています。


しかし、遠隔地の企業からめっきは水の8倍の重さのため、運送にコストがかかるという苦情がでました。
そこで次に、同業他社に有償で技術を提供する「eフランチャイズ」という方法を考えました。

これはフランチャイザー(親)は技術を、フランチャイジー(子) はそのかわりに指導料と特許の許可料、「eめっきの素」の販売料を払うという契約に基づいた方法です。

まだ始まったばかりのこの方法ですが、さまざまなトラブルもありました。

フランチャイジー(子)が製法の守秘義務を守らない・原料節約のために指示を無視する・素を転売したなど、 ただ初年度は約750万円の売り上げがあり、今後も契約は伸びていく予定だということでした。

講義時間の50分はあっという間に過ぎ、その後の質疑応答も活発におこなわれました。

釣谷社長、お忙しい中どうもありがとうございました。
 

 

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