21年度講演
名誉会長講話がありました
8月1日に今年度の石井知事による名誉会長講話がありました。
廃業率が開業率より多い富山県で、なんとか若くて元気のいい人たちのチャレンジの手助けになれば、という石井知事の強い思いから設立された未来塾です。
知事のお話を直に聞くことで、県の現状や取り組みなど、起業するにあたってどのような環境にあるのかを知る絶好の機会です。2時間休憩なしでしたが、塾生は集中力を切らすことなく講話をきいていました。

平成7年から13年までの第一期地方分権改革で、地方は国の関与を減らし、自立性を確保することができるようになりました。
しかし財政面での地方分権はすすんでおらず、税収は人口減少に伴い減る一方です。富山県では平成12年から19年までに約1000億円税収が減りました。
財政の格差を埋めるためには国の地方交付税が不可欠です。しかし、地方交付税も4年間で約6兆円削減され、地方はますます厳しい財政状況に直面しています。平成19年に設立された地方分権改革推進委員会では、国と地方の役割分担の見直しや権限の移譲など、地方の自主性の確立に努めておりますがまだ課題も多くあります。
地方分権といえば、現在、道州制をどう考えるかですが、仮に国を11に分ける道州制を導入したして、東京を含む南関東と名古屋や大阪など、大都市を含む地域のみが財政的に有利になります。そのほかの地域は収入が減少し、ますます格差が大きくなります。地域格差をどう解消するのか?これに対する具体的な案や制度が明確に示せない限り、私は道州制には賛成できません。

次に、富山県の行政改革として、民間でできるものは民間に委託し、職員の給与の引き下げなどを行った結果、平成16年から21年にかけて赤字を400億から120億まで減らすことができました。
また、東海北陸自動車道開通によって東海地方からの観光客が増え、 道の駅などの売り上げがかなり増えました。北陸新幹線については、地元負担が3分の1と大きいですが、負担を何とか少なくして早く整備したいと考えております。ソフトが大事といいますが、東海北陸自動車道をみてわかるように、必要なハードを選別することが重要です。新幹線は必要なハードだと思っています。今後は、富山空港や伏木富山港を利用した新たな物流ルートも発展させたいと思っております。
富山県は、暮らしやすさも全国トップクラスであり、最近では立山や五箇山などの観光地は海外からの観光客が増えています。今年、富山の剱岳を舞台にした映画「剱岳 点の記」が公開されました。東京でJRの電車の側面一面をつかって車体広告をやりました。かなり評判になりまして、東京都の屋外広告コンクールの東京都知事賞をいただきました。おかげさまで映画も200万人を突破したそうで、宣伝効果もあったのではと思っております。

そのほかにも、県の経済政策としての中小企業支援やベンチャー・新事業支援、人口減少と若年層流出に対する子育て支援や雇用対策。安心して暮らせるための医療や福祉対策。中心市街地の活性化や富山の地域のブランド戦略など富山県を活性化させるためのさまざまな政策を詳しくお話していましたが、長くなるので省略させていただきます。
最後に塾生に向けて、「県民のロールモデルになり富山県に元気を与えてほしい」とのべ、名誉会長講話は終わりました。
塾生はこれから本格的にビジネスプランを作成していかなければなりません。この講話を参考にして、上手にプランに反映させていってください。
石井知事お忙しい中どうもありがとうございました。






