とやま起業未来塾とは 指導体制

講演

塾長講話がありました

8月20日(土)に塾長講話がありました。
今期から塾長は田中精密工業株式会社会長 田中一郎氏です
演題は「二代目経営者として創業者精神に学ぶこと」です。
820 009-1.jpg

「わたしは二代目で創業者ではないので、わたしのまねをしなければうまくいくのではないかと思います」と二代目の立場からのお話でした。

田中精密工業の創業者は田中一郎氏の父親 田中儀一郎氏です。(儀一郎氏は13年前に亡くなりました)
主に本田技研工業の自動車・オートバイの部品の製造をしています。
創業からもうすぐで65周年を迎え、日本・アメリカ・タイにグループ会社があり、従業員数は約2千人です。
現在海外での配当が90%を占めるそうです。

先代がよくいっていたのは「生産工場というのは品質管理が重要である」ということです。

先代は品質管理=QC(quality control)のサークル活動を活発にするため、QC村を造りました。村をつくるというのはやはり創業者の発想だと思いました。

また、「不良品ゼロ」への挑戦を掲げて改善をし続けた結果、2004年に婦中製造部が達成しました。その時の本田技研の社長さん、吉野さんというのですが、に連絡したところ色紙をいただきました。
吉野社長は不良品の率が2ケタ台になったときに、現場に来てくれたのですが、その時、「今度はゼロに挑戦だぞ」とおっしゃり、現実に達成した時はきちんと励ましの言葉をくれました。やはり大会社の社長さんというのは、こういうことに非常に敏感です。

2008年のリーマンショックで利益がマイナスになり、2010年にようやく戻ってきたと思ったら、今度は東日本大震災です。リーマン以降は200人に会社を去ってもらい、なんとか、と思っていたら、東日本の震災で稼働率が50%まで下がりました。
どれだけ経営者の給料をさげてもどうにもなりません。何とか9月には90%に戻るのではないかと思います。
トップがいかにいいことを言っても、下まで伝わっていない組織は意味がありません。トップは現場をよく見て、コミュニケーションをすることが必要です。現場でのコミュニケーションや人と人とのコミュニケーションをきちんととることが本当に重要です。いったん崩れたモラルはもとに戻りません。

820 003-2.jpg
二代目として創業者から教わったこととして、「(仕事をするときは)仕事の鬼になれ」という言葉をあげました。
この言葉は田中精密工業の社訓でもありますが、創業者が夜学で働きながら勉強していたときに先生に言われた言葉だそうです。

講話の後に質疑応答がありました。
820 017-3.jpg

「会社には多くの人がいてなかなかとりにくいと思いますが、どうやって会社の人達とコミュニケーションをとっておられますか?」
「会社の開始1時間前にはいくようにしていました。休みも大体出社しています。長い連休の1日前に、休み明けからきちんと機械を動かせるように出てきている社員がいます。そういう現場へ可能な限り行って、「ありがとう」というようにしています。社員が希望の持てる会社が経営者としての基本だと思っています。」

塾生の質疑応答にもきちんと答えてくださいました。
田中会長お忙しい中ありがとうございました。